汗臭~ニオイの発生メカニズムと対策

「汗臭い!」といわれるように汗をかいた後というのは嫌な臭いがしますね。

ニオイの原因になる汗について、まず基本的なことから解説していくと、汗自体は無臭だということです。ではなぜ、ニオイがするかというと汗が放置されて皮膚上の垢や皮脂と混じりあい、それが皮膚上の常在菌のエサになって増殖・分解される過程でニオイが発生するからです。

汗を分泌する汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類あります。

一般的に私たちが汗と呼ぶものは全身に200万~500万個あるエクリン汗腺から出る汗のことで体温の上昇を防ぐためや緊張や不安時、辛い物を食べたときの発汗などはこのエクリン汗腺から分泌されています。

エクリン汗腺から分泌される汗の成分のほとんどは水分なので菌が増殖、分解してもそれほど強い体臭にはなりません。(といっても汗臭い原因にはなります。)

もう一つのアポクリン汗腺から分泌される汗ですが、こちらの汗にはタンパク質や脂質、アンモニアといった成分を含んでいるため菌によって分解される過程で、強烈な悪臭を発生させます。

いわゆるワキガのニオイというのはアポクリン汗腺の汗が原因なんですね。

また、無色透明のエクリン汗腺の汗と比べると乳白色をしており、粘性があります。そのためアポクリン汗腺の汗はシャツなどの黄ばみの原因にもなります。

この悪臭の原因になるアポクリン汗腺は、ワキ・外耳道(耳の中)・陰部などの体のごく一部にあります。もともとフェロモンを出す機能だったものが退化したものだといわれていますが、アポクリン汗腺の数や働きにはかなり個人差があります。

(※アポクリン汗腺とワキガについては、腋臭/裾腋臭でよく詳細に解説しています。)

いずれにせよ、汗臭の原因は汗を放置することで菌と混ざり合い、分解される過程でニオイが発生するということ。汗対策をしっかり行うことが汗臭を防ぐ方法になるということです。

体の中でも特に汗臭を発生させやすいポイントというのが

● 頭・・・菌のエサとなる皮脂・フケが豊富で繁殖しやすい
● ワキ・・・エクリン汗腺とアポクリン汗腺が発達している部位
● 足の裏・・・菌のエサになる角質や靴下&靴の密閉状態で繁殖しやすい

の3つです。2つの汗腺が発達している部位(毛が密集している部位)や高温多湿の環境がつくられやすい部位は、ニオイ菌が繁殖しやすいのでニオイが発生しやすくなります。

汗臭対策のポイントは非常にシンプルです。

1、清潔さを保つこと
2、制汗・消臭・ムレ防止をこまめに行うこと
3、汗腺機能を衰えさせないこと

ただ、過剰なケアは皮膚の常在菌のバランスを乱してしまうのでほどほどにしておきましょう。さらにまったく汗をかかないようにすると逆に汗腺機能を低下させて、濃度が高いニオイ成分を多く含むネバネバ汗がでてきてしまうので要注意。

お風呂や運動で普段から汗をかくようにしておくとそうした事態は防げます。(汗腺機能を衰えさせない汗腺トレーニングについての詳細はコチラ。)

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