体臭(ニオイ)に敏感な日本人特有の問題とは?

日本人はニオイに過剰に敏感だといわれています。

日本という国は高温多湿であり、それゆえお風呂好きという国民性が育まれたわけですが、それと同時に過剰なきれい好きやニオイや汚れに対しての潔癖ぶりも育まれたのは間違いありません。

世界的にみると日本人の体臭は弱いといわれています。ワキガ率100%の黒人や70~90%の白人と比べると、日本は10~15%ですから確かにその通りだと思います。

ただ、戦後、欧米型の食生活に変わり、食卓に肉類を並ぶことが増えたことで日本人の体臭が強くなってきているのは確かなようです。事実、腋臭の原因汗腺であるアポクリン腺はここ30年で目に見えて拡大しているんだとか。

このままの状態が続くと、日本人のワキガ率も20~30%になるかもしれません。

もうひとつニオイに対して敏感で潔癖な日本人の間で最近増えているのが自臭症です。自臭症というのは、実際はクサくないのに自分はクサいと思い込んでしまう、一種の心の病です。

口臭や体臭を指摘されたり、そういうそぶりや言動を周囲の人にとられたことがきっかけで発症してしまうことが多いそうで、過剰に制汗剤をつけたり、着替えたりとニオイを気にする強迫観念と強迫行動があるのが特徴です。

エスカレートしてくると、他人との会話や接触がストレスや恐怖になってしまうため他人とのコミュニケーションがとれなくなり、ひどい状態になると引きこもりやうつ病になって自殺を考えるようになることも珍しくないといいます。

体臭に悩んでクリニックに訪れる人の半数以上は、自臭症だということからもわかるように、日本人特有の過剰にデオドランド志向が高くなってしまった悪影響の典型的な例といえると思います。

体臭と心の関係についての話が出たところでもう一つ紹介すると、体臭は気にすればするほどニオイが強くなるというメカニズムが働くことがわかっています。

主に汗臭になりますが、汗というのは体温調節以外に精神的な理由でかく汗があります。「冷や汗をかく」とか「脂汗をかく」といわれるときの汗がそれです。

自分の汗のニオイを気にすることで、予期不安という汗を予想する心理が働くそうで、そうなるとますます発汗が促されて汗臭くなるという悪循環に陥ってしまうことがあるそうなんですね。

日本に住んでいる以上、体臭は気にしないわけにはいかないですし、気にすれば気にするほど体臭がキツくなるとなると何かもう八方ふさがりですよね。

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